「嫌われたくない」。
この気持ちに、どれだけの言動を支配されてきたでしょう。
言いたいことを、飲み込む。
頼まれごとを、断れない。
返信がそっけないだけで、一日中不安になる——。
私も、ずっとそうでした。
でもある日、ひとつの気づきで世界の見え方が変わったんです。
今日は、その話をさせてください。
「相手が私を嫌う権利も、ある」
私はこう生きるのが好き——。
そう生きる自由が私にあるように、相手にも、好きに生きる権利があります。
そして……
そう気づいた瞬間、ビクビクする理由がなくなりました。
嫌われないように生きるのは、じつは「相手の好み」を自分がコントロールしようとすること。
でも、相手の好みは相手のもの。
最初から、私の管轄外だったんです。
なぜ、あんなに怖かったのか
理由はシンプルでした。
私は「嫌われるかどうか」を、自分の存在価値と紐づけてしまっていたから。
彼に嫌われたら、私はダメ。
上司に嫌われたら、私は価値がない——。
恋愛だけではありません。
お金の数字も、仕事の成果も、ぜんぶ「私の存在価値の点数表」にしてしまっていました。
だから、うまくいかないと人の10倍落ち込む。
怖くて、向き合うことすらできなくなるんです。
当時の私は、「ダメな私」という設定のまま、行動だけを変えようとしていました。
「重い女は嫌われる」と知識で学べば、行動だけ“重くない女”を演じる。
でも設定がそのままだから、心の中はごちゃ混ぜになって、いつか爆発する。
頭ではわかっているのに苦しいのは、順番が逆だったからでした。
「出来事」と「存在」を切り離す
転機は、出来事と存在を切り離せるようになったことです。
それは「出来事」であって、
私の存在価値の判定ではない。
この感覚が育ってくると、「傷つかないための言動」が、人生からすっと消えていきます。
嫌われないために笑うのではなく、笑いたいから笑う。
断れないから引き受けるのではなく、力になりたいから引き受ける。
同じ行動でも、源泉がまるで違うんです。
「自分を大事にする」と「わがまま」の違い
ここで、昔の私がずっと分からなかったことをひとつ。
自分の幸せを自分で確立する——これは、わがままとは違います。
違いは、「尊重」と「責任」があるかどうか。
私はこう生きたい。
その結果あなたが離れるのなら、それも尊重する。
私の言葉で関係が変わるのなら、その責任は私が引き受ける——。
尊重と責任のある自己愛は、人を軽んじることではなく、お互いの人生を対等に扱うことでした。
ブレない私は、やさしくなれる
🌸 私の体験
先日、夫と意見のすれ違いがありました。
昔の私なら「すれ違い=愛されていない」で、何日も泣いていたはずです。
でも今回は、「これは2人に必要な話し合いだった」と思えて、数日ちょっと気まずくても、大丈夫な感覚のままでいられました。
そして後日、「あの話し合いができて良かったね」とお互いに言えたんです。
自分の存在を相手に預けていないと、こんなにも軽やかに、誠実に、人と向き合えるんだ——と実感しています(私の物語はこちら)。
今日からできる、小さな練習
1.「嫌われたかも」と思ったら、紙に「出来事」と「私の価値」を分けて書いてみる
2.「相手には、私を嫌う権利もある」と、一度だけ声に出してみる
3.何かを引き受ける前に3秒、「これは怖さから? やりたいから?」と自分に聞く
まとめ:嫌われても、私は私
必要なのは、「嫌われる勇気」を振り絞ることではありません。
静かな土台。
その土台は、生まれつきの性格ではなく、心の設定の書き換えでつくれます。
あなたのペースで、少しずつで大丈夫。
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▶ あわせて読みたい:職場の「苦手な人」は、自分の鏡?|人間関係に映る心のからくり
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