人は「見たいもの」しか見ていない|観測があなたの現実を選んでいる

同じ場所にいるのに、幸せそうな人と、不満ばかりの人がいる。同じ一日を過ごしたのに、「いい日だった」と思う人と、「最悪だった」と思う人がいる。

この差は、いったいどこから生まれるのでしょうか。

答えは、意外なほどシンプルです。人は、世界のすべてを見ているのではなく、「見たいものだけ」を見ているから。今日はこの「観測」という不思議な仕組みを通して、なぜ同じ現実が人によってまったく違って見えるのかを、やさしくお話しします。読み終わる頃には、あなたの世界の”見え方”が少し変わっているかもしれません😊

4人でパリに行っても、見た景色はバラバラ

たとえば、4人で憧れのパリ旅行に行ったとします。

  • ファッションが好きな人は、街ゆく人の着こなしやショーウィンドウばかりが目に入る
  • 食いしん坊な人は、パン屋の香りやカフェのメニューに吸い寄せられる
  • 建築が好きな人は、石畳や窓の装飾に見とれて足が止まる
  • 疲れていた人は、人混みとスリの多さばかりが気になった

同じパリを、同じ時間、一緒に歩いたのに、4人が持ち帰る「パリの記憶」はまったくの別物です。

これは記憶力の問題ではありません。そもそも入り口の段階で、見えているものが違うのです。私たちは「世界をありのままに見ている」と思い込んでいますが、実際には、自分の関心というフィルターを通した”部分”だけを受け取っています。

脳は「重要」と決めたものしか拾わない(RASのはたらき)

なぜこんなことが起きるのでしょう。それは、脳がパンクしないための、とても賢い仕組みのおかげです。

私たちの周りには、毎瞬あまりに膨大な情報があふれています。音、光、匂い、人の表情、看板の文字……。これを全部まともに受け取っていたら、脳は数秒で処理しきれなくなってしまいます。

そこで脳には、「自分が重要だと認識した情報だけを優先的に拾い上げる」フィルター機能が備わっています(脳科学ではRAS=網様体賦活系のはたらきとして説明されることが多いです)。

わかりやすい例が「カラーバス効果」。

「赤い車を買おう」と決めた途端、街中で急に赤い車ばかり目につくようになった——

そんな経験、ありませんか?赤い車が急に増えたわけではありません。もともとそこにあったのに、脳が「赤い車=重要」と登録した瞬間、拾い上げる対象に変わっただけなのです。

「どうせ私なんて」のメガネで見ると、その証拠が集まる

ここからが、あなたの人生に直結する大事な話です。

脳が「重要」と判断する基準は、あなたがふだん自分に言っている言葉や、信じ込んでいる前提で決まります。つまり、あなたの思い込みそのものが「観測のメガネ」になっているのです。

「どうせ私なんて愛されない」というメガネをかけていると、脳はその証拠を集めようとします。相手の何気ない一言を「やっぱり嫌われた」と拾い、優しさは「気のせい」とスルーする。こうして「やっぱり私は愛されない」という現実が、あなたのスクリーンにばかり映し出されていきます。

逆に「私は大切にされていい」というメガネなら、同じ相手の同じ言動から、愛や好意のサインを拾えるようになる。相手は何も変わっていないのに、見える世界が変わるのです。

この「内側の設定が、外側の現実の見え方を決める」仕組みは、こちらで体系的に解説しています。

▶ あわせて読みたい:情報空間とは?願いが「内側」から叶う仕組み 完全ガイド

だから「観測」を変えると、世界が変わり始める

「引き寄せがうまくいく人」の世界が輝いて見えるのは、彼らの周りだけ特別な出来事が起きているからではありません。拾い上げるアンテナの設定が違うから、同じ日常の中からチャンス・好意・ありがたさを見つけ出せているのです。

これはとても希望のある話です。なぜなら、世界そのものを変えるのは大変ですが、自分のアンテナの設定を変えることは、今日からできるから。世界が変わるのを待たなくても、見え方は自分で選べるのです。

今日からできる、観測を切り替える3つのワーク

ワーク1:「今、私は何色のメガネ?」と1日1回きく

通勤中でも家事の合間でもOK。「今日の私は、どんなメガネで世界を見てる?」と問いかけるだけ。気づいた瞬間に、メガネは外しやすくなります。

ワーク2:寝る前に「よかったこと」を3つ拾う

一日の終わりに、小さな「よかったこと」を3つ思い出してみてください。信号が青だった、コーヒーが美味しかった、それで十分です。これを続けると、脳が「よかったこと」を重要情報として拾うクセをつけていきます。

ワーク3:探す言葉を、こっそり変える

「今日も嫌なことないかな」ではなく「今日はどんないいことがあるかな」。脳は問いかけられた方向を探しにいきます。探す言葉を変えるだけで、集まってくる証拠が変わっていきます。

まとめ:あなたは、世界を”選んで”見ている

  • 人は世界のすべてではなく、「見たいものだけ」を見ている(同じパリでも見える景色は人それぞれ)
  • 脳は「重要」と判断した情報だけを拾う。その基準はあなたの思い込み
  • 「どうせ私なんて」のメガネは、その証拠ばかりを集めてしまう
  • 世界を変えなくても、アンテナの設定(観測)は今日から変えられる

あなたが見ている世界は、世界そのものではなく、あなたのメガネ越しの世界です。それはちょっと怖い話にも聞こえますが、裏を返せば——メガネをかけ替えれば、あなたはもっとやさしい世界を見られるということでもあります。

今夜、寝る前に3つだけ。今日の「よかったこと」を、そっと拾ってみませんか🌸

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